I#01

OFFICE-01


横浜を拠点とする某部品サプライヤーのオフィス移転計画である。コロナ過でリモートワークの導入が進む中、依頼主の企業もまた試験的にリモートワークに切り替えたところ、従来と生産性に変動が見られないとのことだった。そこで、空席が多く未利用のデスクがずらりと敷き詰められた現オフィスを離れ、賃料の安いテナントに入居を決めたのであった。このプロジェクトは働く場として、「リモート(在宅)」と「会社」の二つの選択肢がある中で、ただ単に事務的要件の処理のために職場に来るのではなく、「働く」環境を求めて来たくなるような、そんなオフィス空間を目標にデザインをした。出社見込みの社員数に対してフリーアドレスのデスクを用意し、気分に合わせポジションを選べるようにしている。また、動線計画を整理しオフィスとしての機能性も今まで以上に発揮できるよう計画し、固定費を削減しながらも生産性はかえって上がるようなオフィスレイアウトとしている。

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